1960年生まれ。元号で言うと昭和35年。
すでにいいトシなんだけれど、先のことはまだあまり考えていなくて、
とりあえず
“最後の最後まで戦争に反対しつづけるジジイになる!”
ということだけ決めている。
ブログタイトルの「亀五郎」はツイッターのアカウント名で、映画『米軍が最も恐れた男~その名は、カメジロー~』の瀬長亀次郎さんへのリスペクトをこめて1年ほど前から使っている。まあ、生きもののほうのカメも好きだけど。
“non-vanishing”はつい最近ネットで知った言葉で、「ゼロにはならない」という、どこかひ弱な感じのする訳語が気に入って(というか気になって)使ってみることにした。数学や物理の専門用語だというから、本来の意味はまったく理解できていないかもしれないけど。
「ゼロにはならない」
いかにも数学っぽい。
双曲線とか漸近線とか、あの手の話ですよね、おそらく。言わんとすることはわかる。わかるけれど、グラフ以外のものが思い浮かばない。現実感がない。日常生活ではたぶん必要のない言葉だと思う。カチッとした訳語がないのもそのせいなんじゃないか。
でも、数学的に「ゼロにはなりません」と言い切るからにはぜったいにゼロにはならないのだ。絶対に、永遠に。そして、世の中にはゼロになるものとゼロにはぜったいにならないものとがあるということだろう、たぶん。
ゼロにはならないもの?
何事もいずれは滅び、消えて無くなる、つまりゼロ(無)になる、そう思ってきたけれど、考えてみたら、完全なゼロ(無)になるものなんて基本的にないのかもしれない。
飛躍しすぎかもしれないけれど、そんなことを考えはじめたら、何か大切なことを言い当てているような気がしてきた。
non-vanishing ゼロにはならない。無にはならない。
話は変わるが、“最後の最後まで戦争に反対しつづけるジジイになる!”はまだまだ修行中。そう簡単なことではないし。
実際の戦争体験はもちろんないけれど、あの戦争で日本という国が経験したことはけっして忘れ去ってはいけないものだと思う。ぜったい無にしてはいけないんだ。
2018-07-31