お気軽な話

ギターハンガーを本棚につけてみた

年寄りの男が暇を持て余したときにやることと言えば、若い頃にやろうと思って出来なかったことか、取ってつけたようなDIY系の手作業と相場が決まっている。

そんなわけで、こんなものを作ってみた。
ギター&DIY系。

ワイヤーネットをクランプで本棚の天板に固定して、そこにワイヤーに引っ掛けるタイプのギターハンガーを取り付けてギターをぶら下げてみただけなのだが、これが想像以上にイイ感じになったので、つい写真を撮ってしまったというわけだ。

まあ、工具も使っていないし、既製品を買い集めて組み合わせただけだから、DIYと言うのもおこがましいが、その引け目を「系」という文字にこめてみた。

ふつうは壁にかけようと考えるところだが、この部屋には壁に空きがない。そこで、あれこれ考えたすえにこのアイデアに行き着いた。苦肉の策だったのに、やってみたら、安上がりなうえに壁に穴を開ける必要もなく、圧迫感もない。繰り返しになるけど、想像以上にイイ感じだ。

キモとなったのはクランプだ。こういう使い方は邪道なのだろうが、条件さえ合えば、いろいろなところで応用がききそうだ。

ちなみに、僕はクランプという名称を知らなかった。モノとしてのイメージは頭に浮かぶのに、名前が出てこない。これで机に固定するタイプの電気スタンドを持っていたことを思い出し、「電気スタンド」から検索していってたどり着いた。でも、その電気スタンドのはるか前からクランプは身近なところにあった。小学生の頃、鉛筆削り器を蝶ネジのついたクランプで勉強机に固定していた。同級生もみんなそうしていたような気がするけど、違ったかな。でも、名前を意識したことはなかったのだ、たぶん。

ワイヤーネットもクランプも100円ショップにも売っているが、ギターはそこそこ重みがあるし、安いモノではないから、近所のハンズマンで頑丈な商品を購入した。と言っても、値段はネットが1,000円ちょっと、クランプはもっと安かったと思う。

今回購入したのは、アイガーツールというメーカーの「アイガー精密クランプM-2」という商品。もう1サイズ小さいのもあって、当然値段もそちらの方が安いけど、ネットの横線2本を跨ぐには内寸がちょっとだけ足りなかったので、こちらにした。

 

横のワイヤー2本を跨いでクランプを本棚の天板に取り付ける。こうすればワイヤーネット全体の重みをクランプが支えることになり、同時にネットを直立させることができる。

ただ、これだけだと当然グラつくから、結束バンドを2本使ってクランプと縦のワイヤーを縛りつけた。

これで十分に安定する。

あとはウォールネット用のギターハンガーを取り付けて、それにギターをかけるだけ。

ハンガーはこちら。KC「ギターハンガー ネット用 フックタイプ ショート GH-S」。

いくつかのメーカーからこの種の製品が出ているが、国産メーカー(製造は中国)だし、いろいろなサイトで見かけたのでこれにした。アマゾンで1,000円ちょっとだった。

びくともしない。
まあ、しばらく使って耐久性を確認する必要はあるが。

本棚なのに本を隠すとはいかがなものか、という向きもあるだろうが、ギターは片手ではずせるし、はずせばほぼ普通の本棚である。冒頭の写真が分かりやすいと思うけれど、本を並べているスペースになるべくはみ出さないように設置すれば、本の出し入れもそれほど不便ではない。

それと、クランプの向きを、ハンドルが天板の上にくるようにすれば、本棚最上段に邪魔な突起物が出ることもない。天板の上はもともとデッドスペースのようなものだし、ギターに隠れてネジは見えないから気にならない。

ワイヤーネットはもともと圧迫感がないから、ギターを提げるなどという大それた考えは別にして、純粋なディスプレーボードとしてもアリなんじゃないかと思うのだが、どうだろう。

というわけで、これが「若い頃にやろうと思って出来なかったこと」(=ギター)と、「取ってつけたようなDIY系の手作業」が見事に結合した暇潰しの最新レポートである。

ギターのことや他のDIY系のことにも触れようかと思ったが、どう考えても退屈な話にしかならないので割愛。

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