失業者になって以来、家計簿的なものをつけている。
現金の出と入り(ほとんどないが)をexcelで記録しているだけで、口座引落やクレジットカードの支出は含まないので、あんまり意味はないのだけれど。
でも、ちゃんと記録しようとすると、引落やクレジットカードよりも現金のほうが圧倒的にメンドウだ。
そんなわけで、買物をするたびにレシートをもらうようになった。
スーパーはもちろん、コンビニや喫茶店、食堂なんかでも、もらえるところでは必ずもらう。
しかし、これがなかなかすんなりとはいかない。
衣料品とか電化製品とか書籍を売る店、そしてスーパーなんかは、レシートを渡すのは当然という感じなのでなんのストレスも感じないが、コンビニや喫茶店などはちがう。
基本的に「お客というものはレシートを受け取らないものだ」と考えているんだろう。はなから渡そうとしない店員も少なくないし、こちらの意向を尋ねる場合でも、
「レシートは大丈夫ですか?」
「レシートはよろしいですか?」
と、明らかに「いらない」という返事を想定している。
「〜大丈夫ですね」「〜よろしいですね」と念押し口調のときさえある。
大丈夫ってどういうこと?と聞きたくなるが、もらおうと思ったら「いいえ」と答えなければばならない。「いいえ、ください。」
否定するのって、あんまり気分のいいものではない。
しかも、想定外の返事に店員は恐縮し、少し取り乱してレシートを手渡してくるわけで。
なんで黙って渡さないんだろう。
無駄としか思えないんだけど。
断言はできないが、数年前まではこんなやりとりはなかったと思う。
だいたいセブンイレブンなんか、思い出せないくらい昔からレシートを捨てる箱がカウンターの上に用意されていた。それに気づいたときから僕は、「要らないかもしれないけれどレシートは必ず渡しますよ」という宣言だと理解していた。
今頃になって、レシートをもらって怒り出す客が増えたとか、そういうことだろうか。
それとも、「欲しくもないレシートを渡されて、この人たち、迷惑だろうな」と客の気持ちを忖度する店員が増えてきたとか?
いずれにしても、レシートもらう派のおじさんは支払いのたびにビミョーに居心地の悪い思いをしている。僕だけなのかな。
2017-08-13