1年も前(2017年9月)の話だけど、NHKの九州版ニュースで童話作家久留島武彦とその記念館、そしてそこの館長を紹介していた。
久留島武彦は「日本のアンデルセン」と呼ばれ、童謡「夕やけ小やけ」の作詞者でもあるというから知っている人も多いのだろうが、僕はこのニュースで初めて聞いた気がする。
でも、一番驚いたというか、感心したのは記念館館長の金成妍(キムソンヨン)
久留島を知ったのは九州大学大学院に留学してからだというが、今年2月には久留島の評伝も上梓していて、記念館の展示物の多くも彼女が収集したらしい。町の担当者も「金さん抜きに記念館は完成しなかった」と言っている。
まさに初代館長に最適任の人。
そして、その人が韓国人であるということ。
そんなところに感心するのもヘンな話かもしれないが、でも、素晴らしいなと思った。
韓国人の彼女をこれだけ惹きつけた久留島という人もすごいし、異国の地で研究に邁進した彼女もすごい。記念館の設立に彼女の協力を仰いだ町の人たちもすごいし、そのまま彼女を館長にしてしまったこともすごい。
この人が書いた久留島の評伝はさっそくアマゾンに注文した。
※2017年5月に朝日新聞が久留島武彦記念館のオープンを報じていて、写真はその記事から拝借したんだが、2018年7月現在、記事は見つからなかった。地方版だったから?
(2017-09-01)